成行注文とは? 

「成行注文」とは、デジタル資産を現在の市場の最良価格で購入または売却する注文のことをいい、クイックトレードとも呼ばれています。成行注文の指示により、現在の市場価格に応じた取引が直ちに実行されます。

 

例:

お客様が1BTCの買いの成行注文を出した後、システムは直ちにオーダーブック上で現在利用可能なすべての注文をスクリーニングし、最適な価格で注文を執行させます。注文可能な最適価格が10,000USDTであり、執行に十分な数量がある場合、1BTCの注文は直ちに10,000USDTで約定されます。注文可能な最適価格が10,000USDTで、その価格で利用可能なBTCが0.8BTCしかない場合、0.8BTC分の注文が10,000USDTで部分的に約定し、残りの0.2BTCは利用可能な他の注文と照合されます。最終的に、成行注文は10,000 USDTで0.8BTC、10,100 USDTで0.2BTCが成立します。

 

メリットとリスク

メリット:成行注文は一般的に、迅速な市場への参入や市場からの退出を求めるユーザーのニーズに応えるため、即時の執行を保証します。

リスク:成行注文は、即座に取引を執行することが最大の目的であるため、注文の最終取引価格が想定していた価格と乖離する可能性が高く、特に動きの激しい市場では、その乖離がさらに大きくなる可能性があります。

 

成行注文を出す際に考慮すべき要素

1.    ユーザーに求められる取引条件について。成行注文は、迅速な市場への参入や市場からの退出を可能にするものですが、最終的な取引価格は異なります。そのため、一般的に、注文価格に特定または詳細な条件があるユーザーには適していません。

2.    取引資産の流動性について。流動性の低い市場では、成行注文の取引価格とユーザーの想定価格に大きな差が出てしまいます。

 

注意:成行注文がオーダーブック上の注文とすぐに一致する場合、システムは市場の深さでの取引価格と、取引方向のオーダーブックの価格との乖離が10%を超えるかどうかを判断します。10%以内であれば注文は執行され、10%以上であれば注文は一部キャンセルされます。